CopilotやTeamsでファイルをアップロードしたあと、
気づかないうちにOneDriveやSharePointの中に

「謎のフォルダ」ができているのを見て、
不思議に思ったことはありませんか?

そして「OneDriveが勝手に散らかる」「保存した覚えのないフォルダが増える」
そんなモヤモヤを抱えていませんか?

今回はそんなモヤモヤ解消のため、一歩踏み込んで
「Microsoftが勝手にフォルダを作る理由」を私なりに考察してみました。

  • OneDriveに勝手にフォルダが増える本当の理由
  • Microsoftが“あえて見せている”設計思想
  • 昭和・平成・令和アプリの違いと保存文化の変遷

調べるとそんなことがわかってきました。

∞はちひこ∞
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なぜMicrosoftは、あえてフォルダを見せているのか!?

結論から言うと、ExcelやWord、TeamsといったMicrosoft 365(M365)は、
単なる便利ツールではなく、「企業の業務インフラ」だからです。

企業において最も大切なことは、「誰が何をしたか」という説明責任・統制・権限管理です。 M365は、この「仕事の証跡(あしあと)」を残すこと
最優先の設計思想にしているのです。

あえてフォルダを隠さない「4つの理由」

① 管理単位が「ファイル」だから

「誰が、いつ、どのファイルに、どんな権限でアクセスしたか?」
企業としてこれを説明するためには、ファイルという「実体」が住所(フォルダ)を持って存在している必要があります。

② 「無くさないこと」が最優先だから

間違って消してしまった、どこに行ったかわからない…
そんな事故を防ぐために、「勝手に消えない」「実体として残す」設計になっています。

③ アプリごとの「責任分岐」のため

Teams、Forms、Copilot…それぞれのアプリに「自分の置き場(専用フォルダ)」を
持たせることで、データの責任の所在を明確にし、混ざるのを防いでいます。

④ 「可視化」こそがガバナンス(管理)だから

見えていること自体が、管理・統制においては正しい姿なのです。

つまり、OneDriveに勝手にフォルダが増えるのは、単なる散らかりではなく、
「企業があとで説明できるように、あえて全部見せている」のです。

見た目は不格好で、次々とフォルダができて邪魔に見えるかもしれません。
でも、「M365 = 業務インフラ」であり、
「ファイル = 証跡(生成元・保存場所・権限・履歴)」だからこそ、

体験の良さよりも実体管理を優先しているのですね。

∞はちひこ∞
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ちなみに、今流行りのChatGPTやGeminiは「個人利用」や「思考補助」がメインです。これらは「体験」を重視する設計思想なので、裏側のフォルダ構造なんて見せない(ユーザーに意識させない)作りになっているのでしょう。

Microsoftは“世代の違うアプリ”を同時に抱えている

もう一つの理由は、Microsoftの中に「世代間ギャップ」があるからです。

M365の中には、古くからあるExcelやWordといったベテラン勢と、
TeamsやCopilotといった若手アプリが混在しています。

携帯電話がポケベル→ガラケー→スマホと進化したように、
Microsoftのアプリも世界観が変化していきました。

このアプリの保存文化の違いは、実は“世代”によって生まれています。
そこで、Microsoftアプリを昭和・平成・令和の3つに分類してみました。」

【分類】Microsoftアプリ世代別設計思想

Microsoftアプリ(Excel, Outlook, Teams等)の世代別設計思想と比較図解。昭和・平成・令和世代ごとのキーワード、価値観、クラウドの役割の違いから、OneDriveにフォルダが自動作成される理由を説明した分類表。

■ 昭和世代アプリ(Excel/Word/PowerPoint)

私たちが長年親しんできた、頼れるベテランたちです。

  • キーワード: 論理型、個人完結、左脳的
  • 思想:
    • 「作る人 = 使う人」
    • 保存場所は自分で決める(名前をつけて保存)
    • フォルダ設計 = 思考の整理
  • 世界観: 「ちゃんと名前をつけて、ちゃんと所定の場所にしまいなさい」
    ローカルPCやファイルサーバーが彼らの“実家”です。
    ここでは、勝手にフォルダが作られるなんてことはあり得ません。

■ 平成世代アプリ(Outlook)

メールという文化を背負いつつ、クラウド時代にも適応しようとする過渡期の世代です。

  • キーワード: 論理×合理のハイブリッド、証跡重視
  • 思想:
    • 自分だけで完結しない(個人 → 相手へ)
    • 「送った/受け取った」という履歴が価値
    • 保存は半自動・半他力
  • 世界観: 添付ファイル文化の始まりです。
    「どこに保存されたか」よりも「相手に届いたか」が重要になり、
    OneDrive自動保存への助走が始まっています。

■ 令和・アルファ世代アプリ(Teams/Forms/Copilot)

タイパ重視、クラウドネイティブな新人類たちです。

  • キーワード: 超合理型、共同作業前提、右脳的
  • 思想:
    • 「作る人 ≠ 使う人」
    • 保存を意識した時点で負け(勝手にやっておきます)
    • 「考える前に共有」
  • 世界観: 「とりあえず置いとくね! あとで検索して!」
    クラウドは“家”ではなく、巨大なインフラです。
    誰のフォルダかという概念よりも、「どのアプリから生まれた会話か(文脈)」を
    最優先します。

時代の変化とともに新しいアプリが生まれ、
それらを横断的に管理するためにOneDriveが拡張されていった結果、

「世代の違う保存ルール」が混在する複雑な状態になっているのです。

∞はちひこ∞
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クラウドとローカルの使い分けについては、過去の記事🔗【保存場所の正解】クラウドとローカルの使い分け方!事務職が教える失敗しないルール🔗でも詳しく説明しています

「フォルダ」の役割が変わってしまった

かつての仕事の流れは、「考えてから動く」ものでした。

  1. 資料を作る
  2. 整理する
  3. 説明する
  4. 合意を取る

このプロセスにおいて、ExcelやWordは最強のツールです。
自分の手元で論理を組み立て、フォルダを使って思考を整理する。

この「再現性」と「完結力」こそが、Microsoftが世界の標準になった理由でしょう。

しかし、ITの進歩とともに、アプリの役割は変わりました。

「自分で作って保存する道具」から、
「みんなで仕事を進めるための仕組み(プラットフォーム)」へ。

それに伴い、フォルダの役割も変わりました。

  • 私たちにとってのフォルダ: 自分の考えを整理するための場所(思考の整理箱)
  • 今のアプリにとってのフォルダ: システムが事故を防ぐための場所(管理の保管箱)

私たちが感じる「勝手に増える! 散らかってる!」という感情は、
この「フォルダに対する目的のズレ」から来ているのかもしれません。

OneDriveのフォルダは、私たちのための整理箱から、
システムが事故を防ぐための管理箱へと進化したのです。

OneDriveのフォルダが勝手に増える理由・・・
それは“令和のアプリ”が仕事を進めるための仕組みなのです

…とはいえ、勝手に作られたフォルダが、
ちゃっかりOneDriveの容量を使っている(課金対象になっている)というのは、
やっぱり少しモヤッとしますけどね(笑)。

私は2020年にHPノートを購入し2024年まで主にプライベートで使用していました。
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