Outlookが2つあるのはなぜ?ClassicとNewの違い・使い分けと2029年問題を徹底図解
Microsoft 365 が抱える“技術過渡期の苦悩”?
Outlook を開こうとしたら、スタートメニューに Outlook が2つ、3つ並んでいる…。
「どれを使えばいいの?」
「Classic ?ということは古いの?」
「New に切り替えないといけないの?」
「会社の Outlook が急に変わるの?」
「2029年にClassicが終わるって本当?」
――ちょっと不安になりますよね。
Outlookが複数あるのは、
Microsoft が「ネイティブアプリ → Web 技術」へ移行している“過渡期”だから起きていることなんです。
この記事では、
を、現場目線でわかりやすく整理します。
PC 用 Outlook の4つの入口(全体像)
まずは、今の Windows PC に存在する Outlook の入口を並べてみます。
- Outlook(Classic)
- Outlook(New)
- Outlook(PWA)
- Outlook(Web)
中身(データ)は同じクラウドのOutlook(Exchange Online)ですが
使う入口によって、それぞれできることが違ってきます。
【図解】Outlookの4つの入口
Outlookの4つの入口を図解で整理しました👇️

Outlook が複数ある理由は“移行期”だから💡
なぜOutlookが複数あるのか?それは
Outlook は「ネイティブ → Web 技術」への移行期にあるからです。
Microsoft は今、アプリを
- Windows🪟
- Mac🍎💻
- Web🌐
- モバイル📱
すべて同じ技術で開発・提供できる世界を目指しています。
そのため、 Web 技術(PWA)への移行を進めています。
しかし Outlook は歴史が長く、従来のネイティブアプリであるClassicのユーザー規模が
とにかく大きい💥。
- UNC パス文化
- 拡張プログラム(アドイン)文化
- ファイルサーバー文化
- 業務フローが Classic 前提
このUNCパスを開ける唯一のOutlookがClassicです。
その結果──
ネイティブアプリのClassic と 、Web技術で作られたOutlook New が並ぶ“過渡期”が生ました。
だから、Outlookには複数の入口が存在しているのです。
👇️こちらの記事ではMicrosoftの過渡期について詳しく書いています
Outlook 4つの入口の特徴(Outlook Classic と New の違いは?)
① Outlook(Classic)|ネイティブアプリ
- 従来のデスクトップアプリ
- Windows OS と深く統合
- UNCパス(\\server\share)が開ける唯一の Outlook
- 拡張プログラム(アドイン:VBAやCOM)が豊富
- 企業の業務フローで拡張プログラムが活用されている
- 多くの企業で現在もClassicが利用されている
⇒Webアプリ(Outlook New)へ移行を進めたい背景から、2029年にサポート終了予定
Classic の最大の強みはUNCパスを開けることです。
現在も多くの企業では、ローカルサーバーにファイルを保存する文化が根強く残っています。
そのため、UNC パスをクリックして開ける機能は
非常に便利で、業務に欠かせない存在 になっています。
この依存度の高さから、Classic をすぐに廃止することはできず、
2029 年までサポートが継続される予定です。
② Outlook(New)|PWAベースの新アプリ
- Web 技術(PWA)で作られた新 Outlook
- Windows 11 では“ほぼ”プリインストール
- UNCパスは開けない
- セキュリティーポリシーはまだClassicほど成熟していない
⇒Newへの移行促進のため、スタートメニューから「New」のマークが消え、Classicからはトグルボタンでアプリ切り替えが可能に
見た目はデスクトップアプリのようですが、
中身は Web アプリです。
デザインは Classic よりも薄く、軽い印象で、 人によっては “しっかり感が足りない” と感じるかもしれません
③ Outlook(PWA)|ブラウザからインストールする軽量アプリ
- ブラウザ(EdgeやChrome)の「アプリとしてインストール」で作られる
- Web 版Outlookとほぼ同じ機能
- UNCパスは開けない
- 軽量で起動が速い
- 企業ポリシーによっては使えない場合もある
- ブラウザが自動で「(PWA)」と名前を付ける
⇒自分でインストール操作をしない限り、勝手にPCにはいることはない
見た目はアプリのように独立して動きますが、
実態は Web 版 Outlook を“アプリ風に包んだもの” です。
社内の制限環境でOutlookがうまく動かない場合、
PWAが救済策として使われることもあります。
特に、
- デスクトップアプリが重い
- Classic が制限されている
- Web 版を常にタブで開きたくない
といった場面で、PWA はちょうど良い選択肢になります。
④ Outlook(Web)|ブラウザ版
- 最も軽量
- インストール不要
- どの端末でも同じ画面
- 機能はNew、PWAとほぼ同じ
⇒インターネット環境さえあれば、出先でも端末が変わってもアクセス可能
Outlook(Web)は、ブラウザで開くだけで使える最もシンプルな Outlook です。
インストールが不要で、PC・Windows・Mac・タブレット・スマホなど、
どの端末でも同じ画面で利用できます。
Web 技術ベースのため、機能は New Outlook や PWA とほぼ共通で、
“とりあえず Outlook を使いたい” という場面では最も手軽な選択肢になります。
👇️【図解】ClassicとNewの比較
ここまでで Classic / New / PWA / Web の4種類の Outlook を紹介しました。
次に、特に混乱しやすい Classic と New の違い を図解で整理します。

なぜOutlookの移行はTeamsより難しいのか?
TeamsとOutlookの「アプリとしての成り立ち」を比較すると、
なぜOutlook Classicの廃止が難しいのかがよくわかります。

👇️こちらの図解はMicrosoftアプリの世代別設計思想を整理したものです。
Outlookがクラウドへの過渡期アプリだということがわかると思います。

Outlook の移行が難しい理由
Teams はクラウド生まれで、入口も技術もクラウド前提。
だから移行がスムーズでした。
一方 Outlook は、 企業文化・業務フロー・技術基盤が Classic(ネイティブアプリ)に深く依存しているため、 移行には時間がかかるのです。
Outlook Classic はいつまで使える?「2029年問題」を整理
2029年に何が起こるのか?
Microsoft 365 Apps(旧Office 365 ProPlus)のサポートポリシーにより、
Outlook Classicは2029年10月にサポート終了予定とされています。
ただし、これはは「サポート終了予定」であって「強制終了」ではありません。
2029 年以降も、Classic が急に使えなくなるわけではなく、
段階的に New Outlook への移行が進む と考えられます。
それでも Classic がすぐに消えない理由
企業環境では、移行に時間がかかることを Microsoft も理解しています。
- UNC パス文化
- ファイルサーバー文化
- 拡張プログラム(VBA/COM)文化
- 業務フローが Classic 前提
これらが解決しない限り、 Classic は企業で生き続ける と予想されます。
Outlookの複数入口は「混乱」ではなく「進化の過程」
Classic と New が並んで存在しているのは、 Outlook が 技術の大転換期にあるから です。
あなたの PC に Outlook が複数あっても、 それは“壊れている”のではなく、
時代の変化の真っ只中にいる証拠 なんです。
用途別のおすすめ
- 企業ユーザー(ファイルサーバー利用)
→Classic一択・・・UNC パス・拡張プログラム・企業ポリシー対応が必要だから - 個人ユーザー
→Outlook New - 軽量環境・サブ利用
→PWA - どこでも同じ画面で使いたい
→Web版
✨変化を恐れず、構造を理解する
Outlook が複数あるのは、 DX の“過渡期”にあるからこそ起きる自然な現象 です。
DX は“新しいアプリを覚えること”ではなく、
“変化の構造を理解すること” だと思います。
この記事で、Outlook の「なぜ?」が 「なるほど!」に変わったら嬉しいです☺️




